更新 2010年6月24日
(1)学部 工学部 
(2)学科・課程 電気電子工学科 
(3)科目番号(ID)  
(4)授業科目の区分 専門教育科目 
(5)対象学生 電気電子工学科 3回生 
(6)開講学期 2008年度 前学期 
(7)単位数 2単位
(8)授業科目名 情報通信システムIII 
(9)授業題目  
(10)担当教員名 都築 伸二(理工研) 
(11)授業のキーワード ディジタル変復調方式(digital modulation/demodulation)、符号化方式(coding system)、ベースバンド伝送(baseband transmission)、搬送帯域伝送(carrier transmission), TCP/IP
 
(12)授業の目的・到達目標 <授業の目的>
各種ディジタル変復調方式の基礎的事項を理解し,電気電子数学Uで学んだフーリエ解析と確率論的手法に基づく各方式の誤り率解析法を修得する。またディジタル変調信号の伝送システムについて理解する。
<到達目標>
(1)振幅シフトキーイング、周波数シフトキーイング、位相シフトキーイング等の搬送帯域伝送技術およびそれらの平均符号誤り率について説明できる。
(2) 符号間干渉、波形等化、伝送符号等のベースバンド伝送技術ついて説明できる。
(3) TCP/IP通信プロトコル、および音声や画像通信への応用システムについて説明できる。 
(13)授業の内容・スケジュール <授業のスケジュール>


第1回 通信技術の分類と本講義の構成
     振幅シフトキーイング(ASK)ディジタル変復調方式と平均符号誤り率
第2回 位相シフトキーイング(PSK)ディジタル変復調方式
第3回 周波数シフトキーイング(FSK)ディジタル変復調方式
第4回 直交振幅変調(QAM)方式
第5回 中間テスト(1)
第6回 ベースバンド伝送理論
第7回 波形等化
第8回 ディジタル中継伝送
第9回 伝送符号
第10回 中間テスト(2)
第11回 ケーブルの構造と特性(平衡対ケーブル, 光ファイバケーブル)
第12回 OSI参照モデル、TCP/IP実装モデル 通信プロトコル
第13回 IP通信の基礎
第14回 情報源信号の性質(音声、画像) 
第15回 期末試験

月日 内容 pp. 補足資料
1 4/16

*通信技術の分類と本講義の構成
*振幅シフトキーイング(ASK)ディジタル変調方式(1)
**NRZ信号

*11-12,
*162-163
*p.150

* SKLAR[2]による通信システムブロック図
  4/23 休講(7/30に振り替え)    
2 4/30

*OOK変復調方式と平均符号誤り率
** 2乗余弦パルス、方形パルス[1, pp.15-16]
** 電力スペクトル密度(P.S.D.)

pp.164-166 ノート問題(1)
3 5/7 ** 同期検波、包絡線検波
** 確率密度関数
pp.166 - 173
[1]pp.33-35
ノート問題(2)
4 5/14

** ガウス分布、erfc()
**ベースバンドシステムのBER

[1]p.36
pp.142-144, 167-171
 
5 5/21  中間テスト(1) 共通教育講義棟45番教室。持ち込み不可   <試験問題   ノート問題(3)'
6 5/28 *位相シフトキーイング(PSK)ディジタル変調方式
** 電力スペクトル密度(P.S.D.)
pp.171 - 176

5月27日版プリント配布のみー>宿題

7 6/4 ** 電力スペクトル密度(P.S.D.) - 178 * 5月27日版プリント解答
* 6月4日版プリント配布のみー>宿題
8 6/11

** PSKの復調
** 同期検波時の平均符号誤り率

pp.178 - 181 * 6月4日版プリント解答
* 6月10日版プリント配布のみー>宿題
9 6/18 ** 非同期検波時の平均符号誤り率 pp.181 - 188 * 6月10日版プリント解答
* 6月18日版配布のみー>宿題
10 6/25  中間テスト(2) 共通教育講義棟45番教室。持ち込み不可 試験問題    
11 7/2

*周波数シフトキーイング(FSK)ディジタル変復調方式
 **同期検波と誤り率  
(**非同期検波と誤り率はパス)

pp.188 - 205

* 6月18日版プリント解答
* 7月2日版配布のみー>宿題

12 7・9 * 直交振幅変調(QAM)方式
*シャノンの定理
 

* 7月2日版プリント解答
* 7月9日分宿題:板書

13 7/16 *シャノンの定理(補足)
* ベースバンド伝送系の基本構成 (p.120)
  **符号間干渉
  *アンケート実施

* 7月16日分宿題:板書
14 7/23

 **raised cosine filter特性[2, p.101]
* ディジタル中継伝送(p.139-
**3R機能

  * 7月9日, 16日分 宿題解答
15 7/30 期末試験 (共通教育講義棟45番教室確定。2008.7.15)    
(14)受講生にかかわる情報 電気電子数学U、情報通信システムT、情報通信システムUを修得しておくこと。
(15)受講のルールにかかわる情報 質問は講義中、講義終了後、研究室(工学部2号館6階608号室)で随時受け付ける。
(16)教材にかかわる情報

教科書として、
武部幹、田中公男、橋本秀雄、大学課程 情報伝送工学、ISBN 4-274-13084-3、オーム社 (1997.2)
を用いる。
また、随時講義資料を配布する。

参考書
[1] 「通信方式」(滑川,奥井著,森北出版) 
[2] Bernard SKLAR, Digital Communications - Fundamentals and Applications-, Prentice Hall, 1988.

(17)評価にかかわる情報 成績は、平常点10点、3回のテスト(90点)により評価する。但し、愛媛大学学則により、開講時間数の2/3以上出席していない者については、成績を判定しない。 
(18)オフィスアワー・その他 開講日5時間目、工学部2号館6階608号室
不在の時には,オフィスのドアに振り替え日時を掲示します。