更新  2013年7月10日
授業詳細

開講年度 2013 開講学期 前学期
開講学部等 共通教育 時間割番号 10670
単位数 2 授業科目区分 教養科目 主題探究型科目
対象学生 主題探究型科目木1科目帯(法文、理一) 対象年次 19
科目名[英文名] 現代と科学技術 [Science and Technology Today]
担当教員[ローマ字表記] 都築 伸二 [TSUZUKI Shinji]
メディアセンター第6演習室 (50人定員)
授業題目
Linux演習(Practice of Linux)
授業のキーワード
Linux 入門(Introduction of Linux), パソコン分解組み立ておよびLinuxインストール実習(PC assembling and Linux installation training), open source software, ネットワークセキュリティ(network security), PCの動作原理(Principle of PC operation)
授業の目的
家 庭で眠っているパソコン(PC)の再利用方法を知る。メモリやハードディスクの増設、WindowsやLinuxのインストール実習をとおして、PCの動 作原理を理解する。また、Linuxや、MSオフィスに類似するOpenOffice等の使い方の実習を通じて、open source softwareの意義を考察する。さらに、networking実習を通じて、TCP/IP技術やネットワークセキュリティの初歩的学習をする。
授業の到達目標
PC の分解ができ、メモリやハードディスクの増設ができる。WindowsやLinuxのインストールができる。TCP/IPの原理が分かり、通信トラブルが 発生した場合に原因を切り分けることができる。open source software(OSやアプリケーションソフト)の意義を理解し、使用できる。
ディプロマ・ポリシー(卒業時の到達目標)/ 共通教育の理念・教育方針に関わる項目
自らの個性や適性に基づき学び続ける基本姿勢(基本姿勢)
学習活動や社会生活で必要な技能や表現力(基本技能)
授業概要
WindowsとLinuxとを比較することによってPCの動作原理を体感できるようにするため、1人あたり2台のPCを毎回授業で使用する。
第5回以降、PCを分解し改造実習した後は、そのPCを使用した講義になります
。毎回TAがついて実習補助をします。
【アクティブ・ラーニングの手法】
実験
実習
実技
授業スケジュール

(1) ガイダンス [課題1] Linuxでactive-mailを使う、使い方の練習
(2) ネットワークドライブ [課題2]同じファイルをwin/linux両方で編集する
(3) PCのハードウェア [課題3] PCの仕様調査 , TCP/IP入門 [課題4] internet設定の確認
*(4)(5)PC改造実習, windowsXPインストール実習
*(6)(7) unixインストール実習
(8)(9) インストール後動作確認 [課題5]実習報告書
(10)(11) apt-get でApacheをインストールし、WWWサーバを動かす。自分のホームページの作成
(12) report指導
(13) ssh, 2進数、10進数、16進数
(14) WWWとメール [課題6]通信経路の調査
(15) 期末テストとまとめ

* 2コマ連続で行う、課外実習となります

授業時間外学習にかかわる情報
6問の課題を予定。詳細は、上記参照。
成績評価方法
Linux−PCが使いこなせるようになったかどうかを基準に評価します。
期末試験:40点
平常点レポート:60点
なお、実習レポート未提出者は, 期末試験の受験資格はない.
受講条件
Linux-PCの経験の有無は問わないが、WindowsーPCの操作が十分できること。受講生数は24人に制限します。希望者数が制限数を越えた場合はインタビュー等により選抜します。
受講のルール
・受講生数制限:24人。第一回目授業の際、制限人数を越えたときは、ヒアリング等により選抜します。
・ 実習を重視した授業です。自習(予習復習)をしっかり行ってくることを前提とした授業になります。授業は、メディアセンタ演習室のLinux端末を使用し ます。また、課外実習として、Windows PCの分解・組み立て実習およびLinuxのインストール実習を行います。
 
教科書(購入の必要のある図書)
教科書1 書名 IT TextーLinux演習 ISBN 9784274201691
著者名 前野 譲二、落合 昭、生野 壮一郎、塩澤 秀和、高畠 俊徳、 出版社 オーム社 出版年 2005
参考書(購入する必要はないが、推奨する図書)
参考書1 書名 - ISBN
著者名 出版社 出版年
教科書・参考書に関する補足情報
-
参考書に関する図書館への連絡事項(この欄は学生から参照することはできません)
オフィスアワー
開講日の5時間目(16:20-17:50)
連絡先
工学部2号館6階608号室
 
参照ホームページ
シラバス執筆時点で未定の部分があるため、テキストや講義内容が変更される可能性があります。確定し次第随時更新しますので、最新版は、
http://miyabi.ee.ehime-u.ac.jp/~tsuzuki/education/jyouhou-to-gendaiSyakai.html
を参照してください。
その他
自宅で眠っている古いPCをよみがえらせる方法を伝授しますので、奮って受講してください。少人数グループで行いますので、個別の相談にも対応できると思います。

開講日

教科書

内容

windows XP

Linux / CentOS 5

課題

GUI

cmd

GUI

GNOME端末

4/11

p.iii

 

(1) ガイダンス

Internet Explorer

Firefox (フリーウェア

Office

OpenOfficeフリーウェア

  • OfficeOpenOfficeの互換性の確認
  • 同じファイルをwin/linux両方で編集する <= ネットワークコンピューティング
2

4/18

フリーウェア)の確認

[課題1] Linuxで

active-mail

を使う、使い方の練習。講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jp

pp.45-65 第3章 Linux入門(基本機能)(1)

スタート =「ファイル名を指定して実行」= cmd アプリケーション」 = アクセサリ = GNOME端末
more
ホルダ
dir

more, less, cat
ディレクトリ
ls

 

[tsuzuki@cc1pc52 ~]$ cd ; home directoryへ移動

[tsuzuki@cc1pc52 ~]$ pwd ; 現在の directory場所表示

3 4/25 (3) pp.66-71

 

[課題2] 3章末問題2,3,4

をopenOfficeで回答しなさい。答えは、メール添付で。

(1)cmdの確認

(2)ネットワークドライブ

[マイドキュメント] 右クリック = [プロパティ] = 「リンク先を探す」 = Z:\MyDocuments (Win用のマイドキュメント・ホルダ)

[マイコンピュータ」 = ネットワークドライブ['Samba Server (ccfile02)' homesZ:] = Z:\Linux (Win/Linux共有・ホルダ)

「場所」 = 「コンピュータ」 = ファイルシステム = 「ホーム」 = 「ファイル」 =「親ホルダを開く」; / (root)にたどり着くまで繰り返す
4
5/2
前回の補足 3章末問題3:絶対パス、相対パス
3章の復習 2つのOSのコマンド対応表
標準のwin-PCのcmd 拡張cmd(e.g.センターのwin-PC)やlinux-GNOME term 備考
type cat, less, tail  
なし (類似:type ファイル名 |more) less  
dir ls, pwd  

ホームディレクトリという概念がない

ホームディレクトリに戻る:cd, cd ~, cd ~tsuzuki
--
copy cp  
help (注:help 「enter」で表示されるのが使えるコマンドのリスト) man, jman (注:ls /bin; ls /sbin; ls /usr/bin; /usr/sbin等でコマンドのリスト)  
tree find  
find grep  
ない(マルチユーザの概念がない) who, whoami  
ない wall  
ない cal  
ない which  
ない last  
ない passwd  
アクセス権の概念がない chmod  
del rm  
move mv  
ない file  
shutdown shutdown, logout  
c:, z: など ドライブの概念がない  

[課題3] (1)空欄の備考に、何をするためのコマンドか答えなさい

(2)3章末問題4を行った結果を、treeコマンドを用いて表示しなさい

講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jp

5
5/9

pp.3-4

PCの仕様調査
  • スタート = [コンピュータ」右クリック = [プロパティ]。 必要に応じてさらに = デバイスマネージャ
  • <Admin>*スタート = 検索 = dxdiag ( directX診断ツール) = ディスプレイ = メモリ合計
  • 「スタート」=「ヘルプとサポート」
    例:“システム情報”を検索
  • <CentOS2: プログラム = システム = ハードウェアブラウザ>
  • [vineの場合] 「アプリケーション」=「Vine Linux メニュー」=「日本語全文検索(tknamazu)

*OS: dmesg | less

* CPU情報: cat /proc/cpuinfo
* メモリ情報:cat /proc/meminfo

PCの仕様調査check-sheet(白紙)

調査結果を、メールで講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出

<答案例>

pp.9-13 HDDのパーティション <Admin>*スタート = [コンピュータ」右クリック = [管理] = 「ディスクの管理」 システムツール=システムモニタ * HDDの使用状況: /bin/df -h
  管理者・一般ユーザ Adoministrator root
6
5/16

4.1 TCP/IP入門

4.2 WWW

pp.73−83
  • 2進数、10進数、16進数、AND演算
    • 「スタート」=「プログラムの検索」=「電卓」=「表示」=プログラマ
 
  • 課外実習希望者:名簿作成
  • チェックシートの残りのinternet設定を調べなさい。
  • IP Address ((IPv4)), Subnet Mask, Default Gateway,
ipconfig /all
  • /sbin/ifconfig (cf.p.34)
  • default Gateway(ルータ)を調べる: /sbin/route または
    /bin/netstat -r
DNS クライアント nslookup /usr/bin/nslookup
7 5/23

4.3 mailのしくみ

pp.79-83 /usr/bin/nslookup -type=mx mails.cc.ehime-u.ac.jp
  • 課外実習希望者:名簿作成
  • 4章章末問題の答えを講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出
  mailer メールクライアント evolution = アカウントエディタ = 返信オプション:■サーバーにメッセージを残す
p.163

internet設定の確認方法

ping

/bin/ping

p.165 通信経路の調査 tracert 133.71.240.1
  • /bin/traceroute 133.71.240.1
  • /bin/traceroute -I 133.71.240.1
    • ICMP ECHOで調べるときのオプション、オプションなしのときはUDP
    • OSによっては、 コマンドパスは /usr/sbin/traceroute
8
5/30 pp.103 -118 editor メモ帳 GNOMEテキストエディタ gedit

5章演習問題: 問1

pp.85-95 shell  
  • bash, csh
  • ps
  • ^D
  • cat, echo
  • 標準出力、標準入力
  • リダイレクト >, >>, <
  • パイプ |
9 6/6 pp.95-102  
  • ワイルドカード *, ?
  • alias lt = 'ls -lt'
    • rm -i, cp -i
  • xeyes & バックグランドジョブ
    • フォアグランドジョブ ^Z (サスペンド), bg, fg
  • TABキーにによる補完
  • history
  • whoami
  • シェル・スクリプトとは
    • 5章末問題問3,4はシェルスクリプト化時に工夫が必要です。history, alias いずれも、環境変数をスクリプト内で設定する必要がある。

5章演習問題 

  • Linux: 問 3, 4, 5。またこれらをシェルスクリプト化しなさい。
  • Win: 問 3 , 5(date/Tとtime/Tコマンドを使う)。またこれらをバッチファイル化しなさい。

講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出

10 6/13 pp.181-183 シェルスクリプト
  • 標準出力、標準入力
  • リダイレクト >, >>, <
  • パイプ |
  • ワイルドカード *
  • TABキーにによる補完
  • バッチファイル

問 5 のシェルスクリプト化例

  1. bash [Enter]
  2. gedit toi5.bash & [Enter]

    #!/bin/bash

    date > today.txt
    cal >> today.txt

  3. bash toi5.bash [Enter]
  4. cat today.txt {Enter]
  • Win: 問 3(ただし、HELPコマンドで表示される画面をパイプし、リダイレクトする) , 5(date/Tとtime/Tコマンドを使う)。またこれらをバッチファイル化しなさい。

講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出

11 6/20
pp.119-133

アプリ

 

gnuplot gnome-terminal アプリ
set isosamples 30
 
splot sin(sqrt(x**2+y**2))/sqrt(x**2+y**2)
 
plot "beer.txt"
 
f(x)=a+b*x
 
fit f(x) "beer.txt" via a, b
 
plot "beer.txt", f(x)
 
set terminal [Enter]
 
set terminal fig
   
set output "test.fig"
 
plot "beer.txt", f(x)
   
  xfig test.fig &  
    xfigの中で、画像を編集後、gifでexport. exportした結果、test.gif というファイルができているので、そのファイルを、openOfficeに挿入。
set terminal gif
set output "test.gif"
plot "beer.txt", f(x)
gimp test.gif &
GIMPのなかで、別名保存;JPEG画像。test.jpgというファイルができているので、そのファイルを、openOfficeに挿入。
  convert test.jpg test.png  
test.pngというファイルができているので、そのファイルを、openOfficeに挿入。
  • 作成した各種画像ファイルを、openOfficeに挿入して、作成手順メモを記載しなさい

講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出

12 6/27 pp.163-180 国民のための情報セキュリティサイト, 総務省

一般利用者の対策

個人(自宅)のパソコンのウイルス対策件について

ゼロから始めるLinuxセキュリティ

sshでセキュアネットワーク構築

  • 教科書p.178-

9章末問題:問1、問3

の実行結果を、講義用メールアドレス: tsuzuki <あっとマーク> mails.cc.ehime-u.ac.jpに提出

情報セキュリティ関連の技術
7/4 休講
       
13 7/11 復習 これまでの課題で、理解が不十分な点を解決してください  
14 7/18 期末試験 (2013.6.14変更) 持ち込み可、学生証持参    
15 7/25 自習 PC組み立て実習(夏休み編)を希望する人は、工学部2号館6階601号室に、8:30に集合してください。  

課外授業

1 6/7 (5人) PC HDD, memory増設。HDDクリア
2 6/14 (5人) WinXPインストール
3 6/21 (3人) Vine5.1インストール
4 6/27 (4人) VirtualBox